本物 古銭價格年鑑 中村不折

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40〜50年前にどこかの古本屋さんで購入しました。日本貨幣カタログの元祖みたいな本(初版は毛筆手書き?を活字印刷したもの?)です。何ぶん古いものですから、表紙などに傷はあり、裏打ち紙の剥がれなどはそのままにしてありますが中はきれいです。昭和新訂古銭價格年鑑岡田郵泉堂編昭和5年1月25日印刷昭和5年2月11日發行昭和5年5月1日再販發行編集印刷發行者 岡田房治郎定價 金壹圓五拾銭送料 金四銭参考 当時の並寿司は25銭   ラーメン10銭(4000倍)B5版 和綴じ 約100頁 索引は1〜14頁あり、古銭の最初の漢字で調べるようになっています。 本文部は1〜84頁あり、各古銭が拓本形式で示されています。 表紙は画像では分かりにくいですが、菊唐草?紋様があり、左上には題名を示す短冊が貼ってあったような跡?も少し見受けられます。 本文中の各古銭の画像は鮮明で、その古銭の発行時代と当時の販売価格?が示されています。因みに「和銅開珎」も5種表示され、最古のものは「古和銅・銀銅二種・天武天皇・12年・西暦684・銀30圓銅30圓(販売価格か?)」と示されています。 最終頁には、古銭鑑定券が付いています。 第2画像は、今まであまり気にせず調べもしてはいなかったのですが、今回、出品するに当たり少し調べてみますと・・・・「古道照顔色」PCで意味を調べること可能。「不折 題」これは、当時、古銭蒐集家で有名な中村(金偏にナガラ)太郎、雅号が「不折・環山・孔固亭など」が書いたと思われます。引首印、氏名印、雅号印など明瞭に残っています。 中村不折氏は「吾輩は猫である」「若菜集」「一葉舟」などの挿絵を描いた画家でもあり、新宿「中村屋」の看板を書いた書家としても有名です。 ここに、何故この書が書かれたのか?この書を見て当時に想いを馳せる、これ正に時代を区分した「古道照顔色」だと思います。

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